「図書室の海」恩田陸 2002/2/22文庫2005/06
夜のピクニックの前日を描いた「ピクニックの準備」、6番目のサヨコの番外編「図書館の海」を含む全10話の短編集。
ファンタジーとリアルが交差するような落ち着いた短編集。
僕が好きなのは1篇目の「春よ、こい」です。
卒業式当日、交通事故が起こる。
何度も繰り返される同じ日。事故は防げるのか?
内容とは裏腹に静かな文体。紀貫之の短歌「春ごとに花のさかりはありなめど あひみん事はいのちなりけり」が落ち着いた世界を象徴しています。
それ以外のお話も恩田さん特有のファンタジー色が強く、物語の奥底に何かが隠されている気配を感じます。
恩田さんのファンタジーは現実とどこかつながっていて完全なSFとは少し違う感じがします。そこが一つの魅力なのではないかと思います。
評価 ★★★★☆
夜のピクニックの前日を描いた「ピクニックの準備」、6番目のサヨコの番外編「図書館の海」を含む全10話の短編集。
ファンタジーとリアルが交差するような落ち着いた短編集。
僕が好きなのは1篇目の「春よ、こい」です。
卒業式当日、交通事故が起こる。
何度も繰り返される同じ日。事故は防げるのか?
内容とは裏腹に静かな文体。紀貫之の短歌「春ごとに花のさかりはありなめど あひみん事はいのちなりけり」が落ち着いた世界を象徴しています。
それ以外のお話も恩田さん特有のファンタジー色が強く、物語の奥底に何かが隠されている気配を感じます。
恩田さんのファンタジーは現実とどこかつながっていて完全なSFとは少し違う感じがします。そこが一つの魅力なのではないかと思います。
評価 ★★★★☆
「ライオンハート」恩田陸 2000/12文庫2004/01
時空をこえて男と女が出会う。
決して結ばれない二人だが、様々な時代、場所で必ず出会う。束の間の邂逅の中で彼らは生きてきた理由と何にも変えがたい幸福を味わう。
いつからこのすれ違いが始まったのか、なぜこんなことになったのか…。
「いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。」
恩田陸さんのSFメロドラマです!
僕は1度読み終えてすぐに2周目を読んでしまいました。
「メロドラマを書こうとした」という著者の言葉通り、すれ違い結ばれることのない二人の男女、エドワードとエリザベス。
彼らがお互いを想い、命までも捧げる無償の愛に心が打たれます。
ちょっと分かりにくいところもあるかもしれませんが、それを考慮しても面白いと思います。
すれ違いとか輪廻とかが好きな僕はツボにはまりましたが…。
皆さんにお薦めできると思います。
評価 ★★★★★
ところで、この小説(文庫も)は小タイトルに有名な絵画が入っており、それを著者はイメージして書かれたのだと思いますが、実際読んでいるとそれぞれの絵画がすごく特別なものに見えてきますし、読んでいる僕の中のイメージも膨らみました。
時空をこえて男と女が出会う。
決して結ばれない二人だが、様々な時代、場所で必ず出会う。束の間の邂逅の中で彼らは生きてきた理由と何にも変えがたい幸福を味わう。
いつからこのすれ違いが始まったのか、なぜこんなことになったのか…。
「いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。」
恩田陸さんのSFメロドラマです!
僕は1度読み終えてすぐに2周目を読んでしまいました。
「メロドラマを書こうとした」という著者の言葉通り、すれ違い結ばれることのない二人の男女、エドワードとエリザベス。
彼らがお互いを想い、命までも捧げる無償の愛に心が打たれます。
ちょっと分かりにくいところもあるかもしれませんが、それを考慮しても面白いと思います。
すれ違いとか輪廻とかが好きな僕はツボにはまりましたが…。
皆さんにお薦めできると思います。
評価 ★★★★★
ところで、この小説(文庫も)は小タイトルに有名な絵画が入っており、それを著者はイメージして書かれたのだと思いますが、実際読んでいるとそれぞれの絵画がすごく特別なものに見えてきますし、読んでいる僕の中のイメージも膨らみました。
「禁じられた楽園」恩田陸 2004/4/21 文庫2007/03
平口捷は、W大学の建築学科に籍を置く普通の大学生。
同じ学科に若き天才美術家の烏山響一がいる。彼はすでに世界に認められた有名人である。
特に面識の無いはずの捷であるが、響一に和歌山県の山奥に作られたプライベートの巨大な野外美術館に招待される。
美しい自然と気味の悪い芸術作品、そんな野外美術館で心の中の恐怖が掘り返される。
恩田陸さんは懐の深い作家ですね。
この小説はホラー小説ですが、夜のピクニックを読んで、イメージを作っていると驚かれるかもしれません。
はっきり言って気持ち悪いです。生理的に「イィィィー!」ってなります。
おすすめはしませんが、恩田さんのファンならいいかもしれません。
評価 ★★☆☆☆
単行本はこちらです。
平口捷は、W大学の建築学科に籍を置く普通の大学生。
同じ学科に若き天才美術家の烏山響一がいる。彼はすでに世界に認められた有名人である。
特に面識の無いはずの捷であるが、響一に和歌山県の山奥に作られたプライベートの巨大な野外美術館に招待される。
美しい自然と気味の悪い芸術作品、そんな野外美術館で心の中の恐怖が掘り返される。
恩田陸さんは懐の深い作家ですね。
この小説はホラー小説ですが、夜のピクニックを読んで、イメージを作っていると驚かれるかもしれません。
はっきり言って気持ち悪いです。生理的に「イィィィー!」ってなります。
おすすめはしませんが、恩田さんのファンならいいかもしれません。
評価 ★★☆☆☆
単行本はこちらです。
「六番目の小夜子」1992/07 文庫2001/01
この小説の舞台となるのはとある高校。
その高校では生徒の間で過去十数年間続いてきたゲームがあった。
それは3年に1度サヨコと呼ばれる生徒が秘密に選ばれ、無事に文化祭を終えたらその年は生徒たちに幸運が舞い降りる、というものである。
だが今年は少しおかしい。
というのも転校生「津村沙世子」、小夜子と同じ名の生徒が現れたからだ。
学年首位の秀才関根秋は彼女の謎を解こうとするが…。
この小説はファンタジーの要素もホラーの要素も持っていますが、おそらくは青春ものだと思います。
恩田陸さんの描く高校生は、その短く輝かしい、でも不安や自信をもっている、誰もが共感できるものです。
実際この小説の中に出てくる様々な登場人物はみんな高校時代に一人はいそうな性格だから読者は惹きこまれていくと思います。
後、曖昧な文章で終わっていますので僕なりの解説をread moreに書いておきます。
ネタばれになるので本書を読む前は読まないでください。
評価 ★★★★☆
この小説の舞台となるのはとある高校。
その高校では生徒の間で過去十数年間続いてきたゲームがあった。
それは3年に1度サヨコと呼ばれる生徒が秘密に選ばれ、無事に文化祭を終えたらその年は生徒たちに幸運が舞い降りる、というものである。
だが今年は少しおかしい。
というのも転校生「津村沙世子」、小夜子と同じ名の生徒が現れたからだ。
学年首位の秀才関根秋は彼女の謎を解こうとするが…。
この小説はファンタジーの要素もホラーの要素も持っていますが、おそらくは青春ものだと思います。
恩田陸さんの描く高校生は、その短く輝かしい、でも不安や自信をもっている、誰もが共感できるものです。
実際この小説の中に出てくる様々な登場人物はみんな高校時代に一人はいそうな性格だから読者は惹きこまれていくと思います。
後、曖昧な文章で終わっていますので僕なりの解説をread moreに書いておきます。
ネタばれになるので本書を読む前は読まないでください。
評価 ★★★★☆
「黄昏の百合の骨」恩田陸 2004/03 文庫2007/4/13
祖母の遺言に従い、留学先のロンドンから日本に帰ってきた理瀬。
祖母の家は地元の人から「魔女の家」と呼ばれる洋館だった。
そして「魔女の家」には理瀬の美貌の叔母2人が暮らしていた。
叔母の名は梨耶子と梨南子。
梨耶子は派手な性格で、隠された遺産があると思い込んでいる。
梨南子はおとなしい性格だが何を考えているのかわからない。
さらに理瀬の味方に従兄弟が2人帰省し、理瀬の友人までも巻き込んで隠された遺産探しが始まります。
「麦の海に沈む果実」に続くお話です。
出来れば前作を読んでから読まれた方が消化に良いと思います。
しかし、前作でこのシリーズ?のファンになった僕でも、前作ほどの緊張感はありませんでした。
恩田さんは作品によって作風が大きく変わります。
このシリーズは暗黒小説です。是非このシリーズをじゃんじゃん書いてほしいと思います。
評価 ★★★☆☆
ハードカバーです。
祖母の遺言に従い、留学先のロンドンから日本に帰ってきた理瀬。
祖母の家は地元の人から「魔女の家」と呼ばれる洋館だった。
そして「魔女の家」には理瀬の美貌の叔母2人が暮らしていた。
叔母の名は梨耶子と梨南子。
梨耶子は派手な性格で、隠された遺産があると思い込んでいる。
梨南子はおとなしい性格だが何を考えているのかわからない。
さらに理瀬の味方に従兄弟が2人帰省し、理瀬の友人までも巻き込んで隠された遺産探しが始まります。
「麦の海に沈む果実」に続くお話です。
出来れば前作を読んでから読まれた方が消化に良いと思います。
しかし、前作でこのシリーズ?のファンになった僕でも、前作ほどの緊張感はありませんでした。
恩田さんは作品によって作風が大きく変わります。
このシリーズは暗黒小説です。是非このシリーズをじゃんじゃん書いてほしいと思います。
評価 ★★★☆☆
ハードカバーです。


