小説 白川道

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「天国への階段」白川道 2001/02 文庫2003/04




家業の牧場を騙し取られ、非業の死を遂げた父、さらに恋人も失った柏木圭一は十九歳の夏たった一人で北海道から上京する。

東京でがむしゃらに働き、26年後彼は貸しビル業からゲーム開発の会社の代表まで務める政財界注目の若き実業家に成り上がった。

彼の望みは自分からすべてを奪った男、江成への復讐。

しかし着々と復讐への準備が整う中、柏木にもかつて犯した罪に司直の手が及ぼうとしていた。






この物語は悲しすぎです。
柏木もかつての恋人亜木子も幸せになれる要素がさっぱりありません。


読んでる間中レッドツェッペリンの「天国への階段」の切ないメロディーが僕の頭の中でリフレインしてました。


一番のポイントは後半です。
僕は堕ちていく予感に、怖くて読むのを止めようかとすら思いました。

後半を通して、過去の罪に追われ、逃げ切れないと悟ることの絶望が心を打ちます。
特に柏木の腹心、児玉の言葉は涙で読めませんでした。




いろいろな人の評価を読ませてもらっていると、結構酷評もありました。
命が軽く扱われている、ラストがちょっと、登場人物の出自が…っていうのは確かに僕も思いますが、柏木の絶望や堕ちていく所に僕は感動したのでこの本はおすすめです。
                   評価    ★★★★★


天国への階段〈中〉 (幻冬舎文庫)
天国への階段〈下〉 (幻冬舎文庫)

ハードカバーはこちら。
天国への階段〈上〉
天国への階段〈下〉