「桜宵」北森鴻 2003/04文庫2006/4/14
ビアバー「香菜里屋」シリーズの2作目です。
このシリーズを読んだことがない人は前作「花の下にて春死なむ」をチェックしてみてください。第52回日本推理作家協会賞を受賞された短編集です。
ビアバーで美味しいビールとマスターの工藤が作る料理に舌鼓を打ちながら日常に潜む謎を解き明かします。
前作に比べると美味しい食事がクローズアップされたように感じます。内容は今回も人間の暗い部分を描いているのですが、工藤の語り口などのおかげか、口当たりもよく、後味もさっぱりしています。
十五周年…幼馴染の女の子に東京で出会った日浦は彼女の実家の小料理屋の十五周年パーティに招待される。
桜宵…亡き妻の最後のプレゼントが香菜里屋に託されていた。
犬のお告げ…リストラ対象を決める悪夢のリストランテに隠された謎とは?
旅人の真実…バーをまわり、金色のカクテルを注文する男。彼の行動に隠された目的は?
約束…10年ぶりに会ったかつての恋人、男は最近売れっ子の作家。女の妄執に身の毛がよだちます。
「犬のお告げ」に出てくる牡蠣のガーリック蒸し美味しそうです。
なんだか今作は「美味しんぼ」みたいになってます。
評価 ★★★★★
この小説に出てくるようにアルコール度数の高いビールをロックでちびちび飲みながら読書っていうのも面白いかもしれません。
面白いビール見つけました。こちらは「サミクラウス」というオーストリアのビールです。
14度で世界最高のアルコール度数のビールです。


12度の国産ビールです。面白いので1度飲んでみたいものです。


はじめてトラックバックしてみました。
おいしいビールを片手に…
いまいち使い方が分からないため、失礼にならないようトラックバック先をリンクしときます。
ビアバー「香菜里屋」シリーズの2作目です。
このシリーズを読んだことがない人は前作「花の下にて春死なむ」をチェックしてみてください。第52回日本推理作家協会賞を受賞された短編集です。
ビアバーで美味しいビールとマスターの工藤が作る料理に舌鼓を打ちながら日常に潜む謎を解き明かします。
前作に比べると美味しい食事がクローズアップされたように感じます。内容は今回も人間の暗い部分を描いているのですが、工藤の語り口などのおかげか、口当たりもよく、後味もさっぱりしています。
十五周年…幼馴染の女の子に東京で出会った日浦は彼女の実家の小料理屋の十五周年パーティに招待される。
桜宵…亡き妻の最後のプレゼントが香菜里屋に託されていた。
犬のお告げ…リストラ対象を決める悪夢のリストランテに隠された謎とは?
旅人の真実…バーをまわり、金色のカクテルを注文する男。彼の行動に隠された目的は?
約束…10年ぶりに会ったかつての恋人、男は最近売れっ子の作家。女の妄執に身の毛がよだちます。
「犬のお告げ」に出てくる牡蠣のガーリック蒸し美味しそうです。
なんだか今作は「美味しんぼ」みたいになってます。
評価 ★★★★★
この小説に出てくるようにアルコール度数の高いビールをロックでちびちび飲みながら読書っていうのも面白いかもしれません。
面白いビール見つけました。こちらは「サミクラウス」というオーストリアのビールです。
14度で世界最高のアルコール度数のビールです。

12度の国産ビールです。面白いので1度飲んでみたいものです。

はじめてトラックバックしてみました。
おいしいビールを片手に…
いまいち使い方が分からないため、失礼にならないようトラックバック先をリンクしときます。
「花の下にて春死なむ」北森鴻 1998/11文庫2001/12
この小説は伯父さんから借りたのですがすごく良かったです。
すでに骨董屋のシリーズは読んでいて、北森さんのイメージが出来かけていたのですが、この小説で見方が変わりました。
骨董屋のシリーズでは主に歴史や古美術とそれにまつわる謎、どちらかと言うとサスペンス的な要素が目立っていましたが、この小説は「香菜里屋」というビアバーを舞台にマスターが客の持ってくる不思議な話に解決をつけるというもので、一種のアームチェアディテクティブ(安楽椅子探偵)物と言えます。
北森さん特有の社会や人間に目を向けた要素を軸に様々な謎が盛り込まれているので良質の短編集だと思います。
第52回日本推理作家協会賞を受賞されたとの事でこれも僕は大して興味を持っていなかったのですが、この賞の第1回受賞作は横溝正史氏の「本陣殺人事件」ということで、なかなか由緒ある賞です。
花の下にて春死なむ…たった一人で孤独に死んでいった無名の俳人「片岡草魚」。彼の足跡を追ううちにフリーライター飯島七緒は1人の孤独な男の半生に触れる。
家族写真…とある駅の改札に本棚がある。そこには市民からの寄付によって様々な本が並べられ、乗客は自由に借りていくことが出来る。その本の中に家族写真が入っていた、それも何冊も。いったいこれはどんなメッセージなのか?
終の棲み家…写真家妻木信彦が賞を取った写真「終の棲家」にはとある事情があった。彼の作品のポスターが盗まれるという事態が起こり、彼は罪の意識に苛まれる。
殺人者の赤い手…赤い手の魔人に子供が殺されるという都市伝説。その裏に隠された謎と現在の事件がリンクする。
七皿は多すぎる…回転寿司屋で同じ時間に鮪だけを食べる老人。彼の目的は何なのか?
魚の交わり…孤独な俳人「片岡草魚」。姉にも伝えられなかった彼の鎌倉での生活は一体なんだったのか?
どうでもいい事ですが、昔「9マイルは遠すぎる」っていう海外の推理小説を読みましたが、「七皿は多すぎる」といいこの手のタイトルには元ネタがあるのでしょうか?
評価 ★★★★☆
この小説の中でアルコール度数の違うビールっていうのが出てくるのですが、飲みたくなって探してみました。

これがアルコール度数9.3のビールです。その名も「ギロチン」!!
「香菜里屋」で出ているビールが何か分かりませんが面白そうなので1度飲んでみようと思います。
この小説は伯父さんから借りたのですがすごく良かったです。
すでに骨董屋のシリーズは読んでいて、北森さんのイメージが出来かけていたのですが、この小説で見方が変わりました。
骨董屋のシリーズでは主に歴史や古美術とそれにまつわる謎、どちらかと言うとサスペンス的な要素が目立っていましたが、この小説は「香菜里屋」というビアバーを舞台にマスターが客の持ってくる不思議な話に解決をつけるというもので、一種のアームチェアディテクティブ(安楽椅子探偵)物と言えます。
北森さん特有の社会や人間に目を向けた要素を軸に様々な謎が盛り込まれているので良質の短編集だと思います。
第52回日本推理作家協会賞を受賞されたとの事でこれも僕は大して興味を持っていなかったのですが、この賞の第1回受賞作は横溝正史氏の「本陣殺人事件」ということで、なかなか由緒ある賞です。
花の下にて春死なむ…たった一人で孤独に死んでいった無名の俳人「片岡草魚」。彼の足跡を追ううちにフリーライター飯島七緒は1人の孤独な男の半生に触れる。
家族写真…とある駅の改札に本棚がある。そこには市民からの寄付によって様々な本が並べられ、乗客は自由に借りていくことが出来る。その本の中に家族写真が入っていた、それも何冊も。いったいこれはどんなメッセージなのか?
終の棲み家…写真家妻木信彦が賞を取った写真「終の棲家」にはとある事情があった。彼の作品のポスターが盗まれるという事態が起こり、彼は罪の意識に苛まれる。
殺人者の赤い手…赤い手の魔人に子供が殺されるという都市伝説。その裏に隠された謎と現在の事件がリンクする。
七皿は多すぎる…回転寿司屋で同じ時間に鮪だけを食べる老人。彼の目的は何なのか?
魚の交わり…孤独な俳人「片岡草魚」。姉にも伝えられなかった彼の鎌倉での生活は一体なんだったのか?
どうでもいい事ですが、昔「9マイルは遠すぎる」っていう海外の推理小説を読みましたが、「七皿は多すぎる」といいこの手のタイトルには元ネタがあるのでしょうか?
評価 ★★★★☆
この小説の中でアルコール度数の違うビールっていうのが出てくるのですが、飲みたくなって探してみました。

「香菜里屋」で出ているビールが何か分かりませんが面白そうなので1度飲んでみようと思います。
「狐闇」北森鴻 2002/06文庫2005/05
自分の店を持たず、鑑定眼だけを頼りに骨董業界を渡り歩く「旗師」と呼ばれる職業の宇佐美陶子。
彼女は競り市で謎の青銅鏡を手に入れた事から、壮絶な陰謀に巻き込まれる。
狡猾な罠を仕掛けられ、飲酒による交通事故を偽装され、絵画贋作の汚名を着せられる。
運転免許証どころか骨董業者の鑑札まで奪われた陶子だが、彼女の気性が逃げることを許さない。彼女は仲間とともに深い闇に沈む真相の究明に乗り出す。
この小説は冒頭から宇佐美陶子の落ちぶれた姿に驚かされます。
そして、過去に戻り、落ちぶれていく過程の理不尽さに腹が立ちますが、陶子のタフな性格がそれを和らげてくれます。
しかし今回は骨董ミステリっていう感じではありません。
歴史サスペンスといった雰囲気です。なんとなくダビンチコードを連想します。
まぁ骨董品は歴史があるので、歴史が絡むのは仕方ないとはいえ、もうちょっと骨董品出してくれてもいいんじゃないですか?北森先生…。
そこがちょっと不満ですが、それでも最後までぐいぐい読ませてくれる先生の力はさすがだと思います。
あと、最後まで読んで気がついたのですが、登場人物の一人がどうやら著者の別シリーズの主人公なんですね。僕はこのシリーズしか読んでいませんので気がつかなかったのですが、ファンの方なら2度美味しい作品なのではないでしょうか?
評価 ★★★☆☆
自分の店を持たず、鑑定眼だけを頼りに骨董業界を渡り歩く「旗師」と呼ばれる職業の宇佐美陶子。
彼女は競り市で謎の青銅鏡を手に入れた事から、壮絶な陰謀に巻き込まれる。
狡猾な罠を仕掛けられ、飲酒による交通事故を偽装され、絵画贋作の汚名を着せられる。
運転免許証どころか骨董業者の鑑札まで奪われた陶子だが、彼女の気性が逃げることを許さない。彼女は仲間とともに深い闇に沈む真相の究明に乗り出す。
この小説は冒頭から宇佐美陶子の落ちぶれた姿に驚かされます。
そして、過去に戻り、落ちぶれていく過程の理不尽さに腹が立ちますが、陶子のタフな性格がそれを和らげてくれます。
しかし今回は骨董ミステリっていう感じではありません。
歴史サスペンスといった雰囲気です。なんとなくダビンチコードを連想します。
まぁ骨董品は歴史があるので、歴史が絡むのは仕方ないとはいえ、もうちょっと骨董品出してくれてもいいんじゃないですか?北森先生…。
そこがちょっと不満ですが、それでも最後までぐいぐい読ませてくれる先生の力はさすがだと思います。
あと、最後まで読んで気がついたのですが、登場人物の一人がどうやら著者の別シリーズの主人公なんですね。僕はこのシリーズしか読んでいませんので気がつかなかったのですが、ファンの方なら2度美味しい作品なのではないでしょうか?
評価 ★★★☆☆
「狐罠」北森鴻 1997/05 文庫2000/05
店を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りにブローカーのような仕事から個人の客の相手まで行う旗師の宇佐見陶子が主人公の骨董ミステリ。
陶子は銀座に店を構える橘董堂から贋作をつかまされる。
鋭い鑑定眼を持つ彼女が騙されたのは、橘董堂の巧妙な目利き殺しが原因だった。
汚い仕事をする橘董堂を相手に自分も闇の世界に堕ちる覚悟で彼女は意趣返しを画策する。
そんな中1人の女性の死体が見つかる。
陶子は殺人事件に巻き込まれながら、橘董堂への目利き殺しを成功させることが出来るのだろうか?
薦められて読んでみましたが、文体は結構重厚な感じで、最近軽いタッチの小説ばかり読んできた僕は久しぶりにじっくり読ませてもらいました。
読者が推理するというのはこの小説の中ではほとんどありません。
だからどちらかというとサスペンス色が濃いようにも感じますが、骨董業界の怪しさ、業界人のいやらしさや骨董品の魅力が骨董とは縁のない僕にも理解でき、物語にぐいぐい引き込まれていきました。
あらすじにも書いたとおり、骨董業界に生きる女性を主人公に、贋作を扱うというミステリにしては珍しいジャンルが新鮮で、この小説の魅力だと思います。
また、これまでの日本の芸術のあり方や、そこから橘董堂のやろうとしていることまで考えさせられる部分も大いにあると思います。
漫画だと「ギャラリーフェイク」なんかが好きな人は特に違和感なく入っていけると思います。
評価 ★★★★☆
店を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りにブローカーのような仕事から個人の客の相手まで行う旗師の宇佐見陶子が主人公の骨董ミステリ。
陶子は銀座に店を構える橘董堂から贋作をつかまされる。
鋭い鑑定眼を持つ彼女が騙されたのは、橘董堂の巧妙な目利き殺しが原因だった。
汚い仕事をする橘董堂を相手に自分も闇の世界に堕ちる覚悟で彼女は意趣返しを画策する。
そんな中1人の女性の死体が見つかる。
陶子は殺人事件に巻き込まれながら、橘董堂への目利き殺しを成功させることが出来るのだろうか?
薦められて読んでみましたが、文体は結構重厚な感じで、最近軽いタッチの小説ばかり読んできた僕は久しぶりにじっくり読ませてもらいました。
読者が推理するというのはこの小説の中ではほとんどありません。
だからどちらかというとサスペンス色が濃いようにも感じますが、骨董業界の怪しさ、業界人のいやらしさや骨董品の魅力が骨董とは縁のない僕にも理解でき、物語にぐいぐい引き込まれていきました。
あらすじにも書いたとおり、骨董業界に生きる女性を主人公に、贋作を扱うというミステリにしては珍しいジャンルが新鮮で、この小説の魅力だと思います。
また、これまでの日本の芸術のあり方や、そこから橘董堂のやろうとしていることまで考えさせられる部分も大いにあると思います。
漫画だと「ギャラリーフェイク」なんかが好きな人は特に違和感なく入っていけると思います。
評価 ★★★★☆


