「スプートニクの恋人」村上春樹 1999/04文庫2001/04
僕の女友達であり、片想いの相手「すみれ」に初恋の相手が出来てしまう。
その相手は女性で韓国人で洗練された17歳も年上の女性。
小説家になろうともがき苦しむ「すみれ」は彼女に惹かれ、どんどん彼女に傾倒していく。
僕、「すみれ」、お互い好きな相手に理解してもらえない2人にどんな結末が待っているのか?
最近の村上春樹とはちょっと違う、僕の好きな「鼠と僕」のシリーズや「ノルウェー」に似た作風です。
恋愛も絡んできますが、どちらかと言うと青春小説かなぁ、と思います。
僕は初期の村上春樹ファンで、大の青春小説好きを自称しています。
だからこの話も嫌いではないのですが、それほど面白いとは思えませんでした。
刹那的生活、喪失感、自己実現の困難さなどは「鼠と僕」のシリーズで十分堪能しましたし、村上式恋愛は「ノルウェー」で十分すぎるほど分かったので、それらが合体した今作はちょっと食傷気味かな、と思いました。
この小説で村上春樹デビューする方なら新鮮かもしれませんが、最初にこれを読むのもちょっと重いかなって気もしますし・・・、なかなか評価し辛い小説です。
しかし、この度AMAZONの商品説明を読んでビックリしました。
抜粋しますと「「僕」が帰って来た。平仮名の「ぼく」になってはいたけれど、それは紛れもなく鼠の友人であり、直子の恋人であり、ビールとジャズとコットンシャツを愛する「僕」だった。」
あれ?続編だったの?
どこにそんなこと書いてあったっけ?
むしろこの文章の方にビックリしました。
村上ファンだけど、この小説がつまらないと思っている皆さん。僕はこれから読み返します。皆さんもぜひもう1度だけ読み返してみましょう。
新しい何かが発見できるかもしれません。
最近気がつきましたが、AMAZONの商品説明とかレビューって読んでみると気づかなかったこととか知らなかったことがいっぱい書いてあって面白いですね。
評価 ★★★☆☆
僕の女友達であり、片想いの相手「すみれ」に初恋の相手が出来てしまう。
その相手は女性で韓国人で洗練された17歳も年上の女性。
小説家になろうともがき苦しむ「すみれ」は彼女に惹かれ、どんどん彼女に傾倒していく。
僕、「すみれ」、お互い好きな相手に理解してもらえない2人にどんな結末が待っているのか?
最近の村上春樹とはちょっと違う、僕の好きな「鼠と僕」のシリーズや「ノルウェー」に似た作風です。
恋愛も絡んできますが、どちらかと言うと青春小説かなぁ、と思います。
僕は初期の村上春樹ファンで、大の青春小説好きを自称しています。
だからこの話も嫌いではないのですが、それほど面白いとは思えませんでした。
刹那的生活、喪失感、自己実現の困難さなどは「鼠と僕」のシリーズで十分堪能しましたし、村上式恋愛は「ノルウェー」で十分すぎるほど分かったので、それらが合体した今作はちょっと食傷気味かな、と思いました。
この小説で村上春樹デビューする方なら新鮮かもしれませんが、最初にこれを読むのもちょっと重いかなって気もしますし・・・、なかなか評価し辛い小説です。
しかし、この度AMAZONの商品説明を読んでビックリしました。
抜粋しますと「「僕」が帰って来た。平仮名の「ぼく」になってはいたけれど、それは紛れもなく鼠の友人であり、直子の恋人であり、ビールとジャズとコットンシャツを愛する「僕」だった。」
あれ?続編だったの?
どこにそんなこと書いてあったっけ?
むしろこの文章の方にビックリしました。
村上ファンだけど、この小説がつまらないと思っている皆さん。僕はこれから読み返します。皆さんもぜひもう1度だけ読み返してみましょう。
新しい何かが発見できるかもしれません。
最近気がつきましたが、AMAZONの商品説明とかレビューって読んでみると気づかなかったこととか知らなかったことがいっぱい書いてあって面白いですね。
評価 ★★★☆☆
「記号を喰う魔女」浦賀和宏 2000/05
「僕が死んだ時、居合わせた人間達を僕が生まれたあの島に向かわせてください」と言って死んだ中学生の男子。
端正な顔だった彼のファンの女性徒は、彼と最後に会話をした安藤裕子に対して敵対心をあらわにする。
しかし、どれだけ陰口を叩かれようともいじめに遭おうとも淡々として暮らす彼女を含めた5人は遺言に従い島へと向かう。
なぜ彼は島へと級友を向かわせたのか?
島では身の毛のよだつ事実が待ち受けていた。
いやはや、これは何と言って良いものか…、ハンニバル
とかに嫌悪感の無い人は読んでも大丈夫だとは思いますが、普通の人はダメかも。
読み終わった後も何にも残りません。気持ち悪かった印象だけが残ること間違い無しです。
しかし僕はこの話大好きです。(読んだ人には分かると思いますが危険な思想等は僕にはありませんのであしからず)
孤島に閉じ込められ、一人ずつ殺されていく推理小説ではなく、主要人物が、狂った殺人鬼に襲われ、逃げます。本気で殴ったり、必死で逃げたり、腰を抜かしたり。
そういったサバイバル要素の強いホラーって感じです。
こういうの好きなんです。
評価 ★★★★☆
ここから先はネタバレ少しあります。
僕がこの話を好きなのは他に、この小説内でカニバリズムなどの民俗学的うんちくが語られるところです。こういうムダ知識の増えそうなお話が好みです。
「僕が死んだ時、居合わせた人間達を僕が生まれたあの島に向かわせてください」と言って死んだ中学生の男子。
端正な顔だった彼のファンの女性徒は、彼と最後に会話をした安藤裕子に対して敵対心をあらわにする。
しかし、どれだけ陰口を叩かれようともいじめに遭おうとも淡々として暮らす彼女を含めた5人は遺言に従い島へと向かう。
なぜ彼は島へと級友を向かわせたのか?
島では身の毛のよだつ事実が待ち受けていた。
いやはや、これは何と言って良いものか…、ハンニバル
読み終わった後も何にも残りません。気持ち悪かった印象だけが残ること間違い無しです。
しかし僕はこの話大好きです。(読んだ人には分かると思いますが危険な思想等は僕にはありませんのであしからず)
孤島に閉じ込められ、一人ずつ殺されていく推理小説ではなく、主要人物が、狂った殺人鬼に襲われ、逃げます。本気で殴ったり、必死で逃げたり、腰を抜かしたり。
そういったサバイバル要素の強いホラーって感じです。
こういうの好きなんです。
評価 ★★★★☆
ここから先はネタバレ少しあります。
僕がこの話を好きなのは他に、この小説内でカニバリズムなどの民俗学的うんちくが語られるところです。こういうムダ知識の増えそうなお話が好みです。
「時の鳥籠」浦賀和宏 1998/09
浅倉幸恵は過去へと送り込まれる。実の父親の手によって…。
「安藤裕子を救う」ただそれだけのために。
過去に戻った幸恵は周囲からは記憶喪失として扱われ、救急病院の甲斐医師とともに暮らし始める。
幸恵の「安藤裕子を救う」という使命とは裏腹に徐々に歴史は繰り返すべく動き始める。残酷な事件とともに…。
浦賀和宏のこのシリーズが僕は好きです。
第1作目の「記憶の果て」では、コンピュータの中に一人の人間の人格が入っているという設定。
そして今作は過去へのタイムトラベルです。
何度もこのブログで書いているようにSF嫌いの僕ですが、そんな僕にも嫌悪感は感じさせません。
この小説では時間の循環がテーマというか(あまり書きすぎるとネタバレしかねないので困りものですが)、タイトルどおり時の鳥籠に閉じ込められた女性の物語で、SF的要素をトリックに使うなどということはなく、詩的で繊細な小説です。(下手すると推理小説ですらないかもしれません。)
このシリーズは、シリーズ全体が1つの世界を様々な角度・時間軸で読者に見せて、補完していく手法です。
ですので他の作品を読んで再びこの小説を読めばさらに理解が深まります。
逆に本作だけ読むと「何の話?」っていう部分もあります。(本編には関係ないので知らなくても問題はありません。)
注意:少々グロイ表現もそこかしこにあり、全体的に内容は暗いです。
ハッピーな気持ちには絶対になりませんが、ハマるとどんどん読みたくなること間違いなしです。
あと、このシリーズには音楽がやたらと出てきます。(村上春樹みたい?)
YMOの「BGM
」や「TECHNODELIC
」、ヴァンゲリスの「Heaven and Hell
」などは時代を感じさせますが名盤ですので知らない人にはぜひ一聴して欲しいです。
サティの「3つのジムノペディ~サティ・ピアノ作品集
」坂本龍一の「戦場のメリー・クリスマス
」は今もそこらじゅうでかかってますのでご存知の方も多いとは思いますが一応。
たまには歌無しの曲も良いものです。
評価 ★★★☆☆
浅倉幸恵は過去へと送り込まれる。実の父親の手によって…。
「安藤裕子を救う」ただそれだけのために。
過去に戻った幸恵は周囲からは記憶喪失として扱われ、救急病院の甲斐医師とともに暮らし始める。
幸恵の「安藤裕子を救う」という使命とは裏腹に徐々に歴史は繰り返すべく動き始める。残酷な事件とともに…。
浦賀和宏のこのシリーズが僕は好きです。
第1作目の「記憶の果て」では、コンピュータの中に一人の人間の人格が入っているという設定。
そして今作は過去へのタイムトラベルです。
何度もこのブログで書いているようにSF嫌いの僕ですが、そんな僕にも嫌悪感は感じさせません。
この小説では時間の循環がテーマというか(あまり書きすぎるとネタバレしかねないので困りものですが)、タイトルどおり時の鳥籠に閉じ込められた女性の物語で、SF的要素をトリックに使うなどということはなく、詩的で繊細な小説です。(下手すると推理小説ですらないかもしれません。)
このシリーズは、シリーズ全体が1つの世界を様々な角度・時間軸で読者に見せて、補完していく手法です。
ですので他の作品を読んで再びこの小説を読めばさらに理解が深まります。
逆に本作だけ読むと「何の話?」っていう部分もあります。(本編には関係ないので知らなくても問題はありません。)
注意:少々グロイ表現もそこかしこにあり、全体的に内容は暗いです。
ハッピーな気持ちには絶対になりませんが、ハマるとどんどん読みたくなること間違いなしです。
あと、このシリーズには音楽がやたらと出てきます。(村上春樹みたい?)
YMOの「BGM
サティの「3つのジムノペディ~サティ・ピアノ作品集
たまには歌無しの曲も良いものです。
評価 ★★★☆☆
「ノルウェイの森」村上春樹 1987/09文庫2004/9/15
死の影から逃れられずに苦しむ直子と主人公、そして様々な登場人物の青春の暗闇。
その中でもがく恋愛小説。
この小説は感想としては難しいです。
村上春樹の大ベストセラーであり、代表作ですが、僕には面白さが分かりませんでした。
村上春樹の小説は様々なメタファーや幻想的、おとぎ話的で曖昧な部分が多用され、そしてそれらが彼の良く描く過ぎ去った青春時代の内容とマッチするのが僕はとても好きです。
しかし、この小説では恋愛を描きながら、それらを使おうとしてうまく合わなかった感じがします。
青春の気持ちは自分でも分からない感じがすると思います。だから、曖昧な感じで良いと思います。それぞれが村上春樹さんの文章の世界から思い思いに感じ取れば良いと思います。
しかし、恋愛小説で気持ちが分からないというのは読んでいてぼんやりした印象しか残らないように思います。
とはいえ、読んで無駄な時間を過ごしたようには感じません。
多くの人に愛されている小説なので言葉の一つ一つには考えさせられるところはあります。
短編で書いていたら面白かったかも…と思います。
評価 ★★★☆☆
死の影から逃れられずに苦しむ直子と主人公、そして様々な登場人物の青春の暗闇。
その中でもがく恋愛小説。
この小説は感想としては難しいです。
村上春樹の大ベストセラーであり、代表作ですが、僕には面白さが分かりませんでした。
村上春樹の小説は様々なメタファーや幻想的、おとぎ話的で曖昧な部分が多用され、そしてそれらが彼の良く描く過ぎ去った青春時代の内容とマッチするのが僕はとても好きです。
しかし、この小説では恋愛を描きながら、それらを使おうとしてうまく合わなかった感じがします。
青春の気持ちは自分でも分からない感じがすると思います。だから、曖昧な感じで良いと思います。それぞれが村上春樹さんの文章の世界から思い思いに感じ取れば良いと思います。
しかし、恋愛小説で気持ちが分からないというのは読んでいてぼんやりした印象しか残らないように思います。
とはいえ、読んで無駄な時間を過ごしたようには感じません。
多くの人に愛されている小説なので言葉の一つ一つには考えさせられるところはあります。
短編で書いていたら面白かったかも…と思います。
評価 ★★★☆☆
「ターゲット」楡周平 1999/10文庫2001/01
朝倉恭介シリーズ第3弾。
アメリカに対するテロ行為が某国家により画策されていた。
標的は在日米軍基地。
最悪のウィルス兵器によるテロを未然に防ぐためCIAは工作員を日本に潜入させる。
工作員として選ばれたのが朝倉恭介だった。
彼は自分がマフィアの一員であることを隠し、CIAの最高レベルの教育を受け、最高レベルの工作員となる。
そしてテロの実行日が近づく中、恭介と北の工作員の息もつかせぬ攻防が始まる。
朝倉恭介…もはや彼はゴルゴ級です。
今回はなんとCIAをも欺き、それでいて最高の成績でCIAの研修を終える。
さすがとしか言いようがありませんが、「Cの福音」「猛禽の宴」を読んできた人なら納得の結果です。
恭介は失敗というものをしないため、安心して読んでいられます。
言いようによっては、驚きなどが少なそうな感じですが、そんなものがなくても十分面白いです。
このシリーズの全てにおける感想ですが、疾走感・ダイナミクスが映画的です。
この「ターゲット」を映画に例えるなら、ミッションインポッシブルの2ってところです。
ジャンルはスパイって言うよりはアクションスパイのような感じですね。
しかし、この作品のようなテロがいつか起こりそうで怖いです。
北とアメリカが怪しくなってきた時には朝倉さんかゴルゴに祈りましょう。
評価 ★★★★★
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朝倉恭介シリーズ第3弾。
アメリカに対するテロ行為が某国家により画策されていた。
標的は在日米軍基地。
最悪のウィルス兵器によるテロを未然に防ぐためCIAは工作員を日本に潜入させる。
工作員として選ばれたのが朝倉恭介だった。
彼は自分がマフィアの一員であることを隠し、CIAの最高レベルの教育を受け、最高レベルの工作員となる。
そしてテロの実行日が近づく中、恭介と北の工作員の息もつかせぬ攻防が始まる。
朝倉恭介…もはや彼はゴルゴ級です。
今回はなんとCIAをも欺き、それでいて最高の成績でCIAの研修を終える。
さすがとしか言いようがありませんが、「Cの福音」「猛禽の宴」を読んできた人なら納得の結果です。
恭介は失敗というものをしないため、安心して読んでいられます。
言いようによっては、驚きなどが少なそうな感じですが、そんなものがなくても十分面白いです。
このシリーズの全てにおける感想ですが、疾走感・ダイナミクスが映画的です。
この「ターゲット」を映画に例えるなら、ミッションインポッシブルの2ってところです。
ジャンルはスパイって言うよりはアクションスパイのような感じですね。
しかし、この作品のようなテロがいつか起こりそうで怖いです。
北とアメリカが怪しくなってきた時には朝倉さんかゴルゴに祈りましょう。
評価 ★★★★★
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少々間を空けてしまいましたが再び復帰します。
これからもどんどん紹介していきますのでどうかヨロシク。
これからもどんどん紹介していきますのでどうかヨロシク。
「グラスホッパー」伊坂幸太郎 2004/7/31文庫2007/06
妻を殺された元高校教師「鈴木」は犯人を殺すために裏社会に身を堕とす。
しかし、彼の狙う犯人は交通事故で死ぬ。
犯人を殺したのは「押し屋」。
「押し屋」に接触する「鈴木」、殺し屋「蝉」、自殺屋「鯨」も押し屋を追う。
3人の思惑が一つの街の中で交錯する。
帯に惹かれて買ってみましたが、ちょっと期待はずれかな?
帯には「死んでるみたいに生きたくない。伊坂幸太郎、最大の問題作にして最強傑作。」
いかにも面白そうな感じでしたが、内容はイマイチ薄っぺらい感じです。
何人かの視点で同じ事件を追うというの小説はありそうでないものですが、「ラッシュライフ」の時にも思いましたが、なんだかアイデア一発って感じです。
伏線も色々張ってあって面白いのですが、「陽気なギャングが地球を回す」ほど爽快感も無いですし、「重力ピエロ」ほど感動もありません。
何度か読みきるのを諦めそうになってしまいました。…それでも読みきらせるところが伊坂さんの才能なのでしょうか…?
評価 ★★★☆☆
妻を殺された元高校教師「鈴木」は犯人を殺すために裏社会に身を堕とす。
しかし、彼の狙う犯人は交通事故で死ぬ。
犯人を殺したのは「押し屋」。
「押し屋」に接触する「鈴木」、殺し屋「蝉」、自殺屋「鯨」も押し屋を追う。
3人の思惑が一つの街の中で交錯する。
帯に惹かれて買ってみましたが、ちょっと期待はずれかな?
帯には「死んでるみたいに生きたくない。伊坂幸太郎、最大の問題作にして最強傑作。」
いかにも面白そうな感じでしたが、内容はイマイチ薄っぺらい感じです。
何人かの視点で同じ事件を追うというの小説はありそうでないものですが、「ラッシュライフ」の時にも思いましたが、なんだかアイデア一発って感じです。
伏線も色々張ってあって面白いのですが、「陽気なギャングが地球を回す」ほど爽快感も無いですし、「重力ピエロ」ほど感動もありません。
何度か読みきるのを諦めそうになってしまいました。…それでも読みきらせるところが伊坂さんの才能なのでしょうか…?
評価 ★★★☆☆


