200808

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「殺人の門」 東野圭吾 2003/08文庫2006/06



田島和幸は歯科医の父をもつ裕福な家庭に生まれるが、小学生時代から不吉な出来事、不幸が断続的に襲い掛かり、ついには親戚の家をたらいまわしにされる境遇まで堕ちる。

大人になり、真面目な性格の彼は地道に暮らそうとするが、なぜかうまくいかない。

そこには一人の男が関わっていた。倉持修という小学生時代からの幼馴染である。

田島は彼を殺そうと決意する。


「憎悪」と「殺意」の叙事詩という解説はなかなかうまく言い表していると思います。

憎むことと殺意には大きな隔たりがあります。そして、殺意と実際に行動に移すことにも大きな隔たりがあるでしょう。

人はそう簡単に殺人は犯せないと思います。
この小説にもあるように「殺人の門」を通るためには、きっかけが必要なのです。



最近の殺傷事件を見ていると、簡単に刃物を出して暴れて人を死に追いやるのが不思議でなりません。

普通にモノを考えることの出来る人ならそんなことをしないと思うんですが・・・。


     評価    ★★★☆☆(東野作品にしては物足りない気もします。)
「空中ブランコ」奥田英朗 2004/4/24 文庫2008/1/10





伊良部総合病院。
立派な病院の地下にある神経科、そこはひっそりとした場所とは裏腹に、幼稚で、太っていて、注射マニアの医者と露出狂の看護婦、そして奇妙な症状の患者が集まる不思議な場所。

色白で、デブで、気持ち悪い。なのにどこか憎めない伊良部一郎は、むちゃくちゃしているようでつぼを押さえているのか偶然なのか…とにかく患者を治していきます。


イン・ザ・プール」を読んでから、この小説に入りましたが、最初は二番煎じっぽくて期待はずれな感じだったのですが、やっぱり登場人物、テーマ、筋、全てが面白く気がついたら読み終わってました。

この作品ではますます伊良部一郎の変態度合い(超人度合い)が上がってます。
まだイン・ザ・プールの方が医者っぽかったですね。

今回は変態度合いが上がったせいか、前作よりも笑わせてもらいました。
落ち込んでる人はこれを読めば、悩むのが馬鹿馬鹿しくなって気持ちよく眠れると思います。

         評価    ★★★★☆(やっぱり二番煎じの感も否めないため)